みんな蛍を殺したかった

書誌情報

著者:木爾チレン
装画:紺野真弓
デザイン:坂野公一(welle design)
発行日:2024年7月20日
発売日:2024年6月21日
出版社:二見書房
ISBN:9784576240633
版型:文庫版

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みんな蛍を殺したかった(単行本)

一般文芸

みんな誰かを殺したいほど羨ましい。美しい少女・蛍が線路に身を投じる。儚く散った彼女の死は後悔と悲劇を生み出していく

引用:二見書房

メモ

  百合度 ☆ 深度 ☆☆☆

 転校生の七瀬蛍がオタクの巣窟と揶揄される生物部に入部を希望。クラスでは浮いている部員の大川桜、五十嵐雪、栞の3人は、華やかな容姿の蛍に気後れしながらもそれを受け入れます。三人はそれぞれ親から虐待を受けたり容姿に悩みを抱えていましたが、親身になってくれた蛍に助けられた三人は、蛍と関係を深めていきます。 ひとりの少女の存在と死が三人の少女に投げかける波紋を描く作品です。冒頭に置かれた少女の死に秘められていた真実が明らかになっていく過程で描かれる、少女たちの抱える闇の深さとそれぞれに向け合う濃密な感情に圧倒されます。

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