

第20位 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

得票数:10票
著者:桜庭一樹
イラスト:むー/―
レーベル:富士見ミステリー文庫/角川文庫
発表年:2004
巻数:単巻
※書影は富士見ミステリー文庫版
何の力も持てない現実に早く実弾を撃てるように自立したいと願う少女と、絶望的な現実に飲まれていこうとしている少女の出会いと結末。冒頭で提示された結末に向かっていく物語に、痛ましくも目が離せなくなります。
(※それはそれとして児童虐待を疑われる状況を目にしたら行政に相談しましょう)
投票者コメント
・大人になるでも大人になれぬ子供たちを忘れたくない
・桜庭一樹先生の名作。少女は少女の心の中に一生残るべきだと思います。
・読んでて息が詰まった。苦しくて辛い世界だけどなぜか読み直したくなる美しさがある。
第20位 百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話

得票数:10票
著者:としぞう
イラスト:椎名くろ
レーベル:オーバーラップ文庫
発表年:2021-
巻数:既刊5巻
百合漫画では珍しくない三人交際(ポリアモリー)、姉妹GLをライトノベルに導入した最初期の例として、百合ラノベのマイルストーンともいえるシリーズです。
投票者コメント
・ヒロイン達がみんな可愛い!お話の内容はタイトルからお察しの通りですが皆んなハッピーな良作です。
・じめじめしてないハーレムコメディ。主人公の無自覚人たらしっぷりがどんどん進化していく。
・百合カップルに翻弄される女子に祝福あれ。
第19位 ひきこまり吸血姫の悶々

得票数:11票
著者:小林湖底
イラスト:りいちゅ
レーベル:GA文庫
発表年:2020-
巻数:既刊13巻
ほんとは気弱で、血を見るのも嫌いなコマリが、夢や希望を奪われようとする女の子たちをみると放っておけなくて、震えながらも立ち上がろうとするところが魅力です。その結果、いろんな女の子たちから、かわいがられたり慕われているコマリですが、ちなみに、わたしはサクナとリンズはもっと報われてほしい派です
投票者コメント
・コマリンズ夫婦尊い
・百合としてみてもとっても可愛いですが、話自体も中々に面白くファンタジー好きにもオススメです
第17位 獄門撫子此処ニ在リ

得票数:12票
著者:伏見七尾
イラスト:おしおしお
レーベル:ガガガ文庫
発表年:2023-
巻数:既刊3巻
人であって人ならざる孤独を知る撫子とアマナの強い絆を感じさせる熱い戦闘シーンと、はじめてのおともだちどうし、どぎまぎしたりてれてれしたりする日常シーンとのギャップもたのしいです。3巻の主従百合も強烈な印象を残します。
投票者コメント
・人間でいたい二人の共依存。尊い!
・感情の描写が生き生きとしていて良かった
・伝奇異能バトルとしてカッコよく、互いに執着するヒロイン2人のバディ感が最高。
・重い運命を背負った美少女と美女が奇怪な事件に挑みながらお互いに惹かれ合っていく様が最高の伝奇アクション百合!!!
第17位 私の初恋相手がキスしてた

得票数:12票
著者:入間人間
イラスト:フライ
レーベル:電撃文庫
発表年:2022
巻数:全3巻
ひょんなことから同居することになった同い年の少女に、最初は反発を感じながらもだんだん惹きつけられていく過程が描かれた淡くせつない初恋物語が、脳が痺れるような衝撃的な物語に変貌を遂げるあたりは、長らく百合ラノベを書き継ぎながら、いまだ先頭をひた走る作家の面目躍如というところでしょうか。『安達としまむら』と後続の『人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話』をつなぐ作品としても見逃せません。
投票者コメント
・一度読んたら忘れられなくなるくらい衝撃的な三角関係百合ラノベです。刺激を求める方にオススメしたい作品。
・星高空の生き方を全人類に見てほしい
第16位 マリア様がみてる

得票数:13票
著者:今野緒雪
イラスト:ひびき鈴音
レーベル:コバルト文庫
発表年:1998-2012
巻数:全37巻
投票者コメント
・百合の世界に多大な影響を与えたレジェンド
・現代百合の基礎を築いた名作
・原点にして頂点。この作品がなければ百合沼に落ちることはなかったかもしれない。
・百合というジャンルの大きな発展に繋がった大作。擬似姉妹という百合の王道ともいえる関係性をサブカル界隈に広めたこの作品がなければ、百合というジャンルの昨今の興盛は無かったと言っても過言ではない。
・百合ラノベの古典であり教科書。
・私を百合の世界に引き摺り込んだ原点。ガチ百合は聖×栞くらいだけど、恋愛未満ならよりどりみどりでどのCPも美味しいw
第15位 夢の国から目覚めても

得票数:15票
著者:宮田眞砂
イラスト:切符
レーベル:星海社FICTIONS
発表年:2021
巻数:単巻
繊細なタッチで描いたせつないガールズラブとしての面白さはもちろんですが、シスターフッド、フェミニズムを包み込むような作風は衝撃的でした。百合小説にはまだ書かれていない領域があり、そこには無限の可能性がある――そう思わせてくれた作品です。
投票者コメント
・百合は、ガールズラブは誰がためにあるか?という命題をテーマとしたGL小説の力作。特に女性のガールズラブ好きの方に読んで頂きたいです。
・二人の関係性が百合であるのも勿論良いのですが、百合の創作をする意味や同性パートナーとともに生きていくことの苦難など、さまざまなことを考えさせられる、大変印象深いお話です。百合としての強度の高さだけでなく、百合がただ尊いと崇める対象というものであってはならないのではないか、と自分の中で一石を投じられたような気持ちになりました。
・創作における百合ものと現実に女性への性的指向や恋愛する事との差異や葛藤を描き、これを読む者もまた同じく彼女達のように思いを巡らせるであろう。それはそうと男性読者には刺してくるような部分もあるので覚悟して読んでほしい。
第12位 少女の望まぬ英雄譚

得票数:18票
著者:賽目和七
イラスト:ハナモト
レーベル:TOブックス
発表年:2024-
巻数:既刊2巻
投票者コメント
・web版完結から数年経っても色褪せない名作です
・趣味は料理、特技は人殺し。共感性に欠けたおかしな少女──クリシェ。戦場では執拗に敵将首を狙い、敵からも味方からも恐れられる。しかし、ひと度お屋敷へ帰れば使用人にべったり甘える姿は童女そのもの。そんな少女が優しさを知り、たくさんの人から愛を受け取り、幸せになっていくお話。
・共感力が低く、本来なら闇にまっしぐらの少女が、ベリーやセレネはじめ様々な人との出会いを経て学び成長し、幸せを掴んでいくというのが良い。珍しい百合戦記ものとしてのレベルが高い。
・周囲との人間関係を通じた主人公の心理的な成長が丁寧に描かれており、緻密に語られる戦記物でありながら濃厚な百合も摂取できる素晴らしい作品。周囲の男性キャラクターも魅力的で、どうしても狭い世界観になりがちな百合小説において全てのキャラクターが輝いており、百合小説なのに推しの男性キャラクターができてしまった。
第12位 声優ラジオのウラオモテ

得票数:18票
著者:二月公
イラスト:さばみぞれ
レーベル:電撃文庫
発表年:2020-
巻数:既刊13冊
投票者コメント
・非恋愛系百合としてのスタンスを維持しながら大学生編まで突入した息の長さは素晴らしいです。
・ゆみちか尊い
・熱いライバル百合!明確な恋愛感情は描かれていないけど、お互いが唯一無二のライバルで大事な人。周りのキャラも好きw
・ケンカップル百合、ライバル百合は最高!コイツには絶対負けないと
・とにかく泣ける。こんなにも熱い百合作品があるということを人類は知るべき。
・当社調べ 相性の良いケンカップルNo.1
・もう結婚してない?
・話が進むにつれ、互いを意識し合うライバル関係が深まって面白いです。
第12位 ふつおたはいりません!

得票数:18票
著者:結城十維
イラスト:U35
レーベル:電撃の新文芸
発表年:2023-
巻数:既刊2巻
投票者コメント
・カクヨム版完結済み。声優ラジオをテーマにした作品ですが、個人的には「ラジオなんてアニメ連動のしか知らないなー」という層にこそ読んでほしい。二人の関係に心ときめくだけでなく、展開にも目が離せなくなるはずです。そして一緒に続刊を待とう
・1巻も2巻も百合のクライマックスの火力が高い…!読む度に焼かれてます!
・年下がぐいぐいいくのはいいねぇ (*ノωノ)キャ
・歳の差声優ペアが辛い出来事を乗り越えながら惹かれ合うラブ満載な百合が素敵です
・読んでいて何度も笑い何度も泣きました。甘さも切なさもケンカップルもかなり強火の独占欲もすべてあるお仕事小説。2人の関係性も独占欲も、周りのキャラクターもすべて魅力的です好き。初めて読んだときは時間も寝るのも忘れて読みました。アニメ化したら1期から2クール以上は放送して欲しい。読み終わったあと人生をじっくり観たような気持ちになりました。言い尽くせない名作です。
第11位 私の推しは悪役令嬢。

得票数:19票
著者:いのり。
イラスト:花ヶ田
レーベル:GL文庫/一迅社(『私の推しは悪役令嬢。ーRevolutionー』既刊3巻)
発表年:2019-
巻数:既刊8冊(GL文庫版・スピンオフ含む)
投票者コメント
・ストーリーがとても面白い!!2部も書籍化して欲しいです!大好きな作品です。
・これだけ多くのシリアスで繊細なテーマを真っ直ぐに器用に纏められる作者の手腕は凄いと思います。とりあえず112話までは読むべき。レイのクレアへの押しの強さと2人のやり取り、そして周りのキャラクターたちも皆好きです。
・アニメ化も果たした異世界転生GL作品の草分けとも言える一作。レイとクレアの学園ラブコメライフから王国の命運を左右するビッグスケールなシリアス展開への転換が実に圧巻です。




