獄門撫子此処ニ在リ 2 赤き太陽の神去団地

書誌情報

題名:獄門撫子ごくもんなでしこ此処ここリ 2 赤き太陽の神去団地かむさりだんち
著者:伏見七尾ふしみななお イラスト:おしおしお
発行日:2024年2月24日
発売日:2024年2月17日
出版社:小学館
レーベル:ガガガ文庫
ISBN:9784094531701
版型:文庫版

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ライトノベルロマンシスホラー幻想バトルアクション巨大感情高校生作家人外バディコメディシリアスダークせつない熱血

それは、現世と幽世のはざまにある場所ーー
衝撃の第17回小学館ライトノベル大賞《大賞》受賞作、
さらにスケールアップした第二弾。

「神去団地へようこそーーそして、ご愁傷様」

ここは神去団地。
怪異ひしめく古都・京都の裏側に隠された、現世と幽世のはざまの土地。
地上には量産された建物が歪に立ち並び、目も眩むような青空の中心では、赤く奇妙な太陽が人を惑わせる。
この土地に閉じ込められた無耶師たちは、赤い太陽が秘めた力を巡り争っているのだという……。

そんな異形の地で目覚めた撫子は、記憶を失っていた。
化物にすら畏怖される『獄門家』の血族としての記憶も、アマナと出会ってからの記憶すら失っていた撫子。かろうじて記憶を取り戻すも、何か大切なことを、忘れているような気がしてーー。

空に焦がれた天狗の一族、奇妙に身軽なタタリコンサルタント、向こう見ずなガスマスク達、蹂躙する狂信者たち、もはや終わってしまった一族の生存者……人々の欲望が絡み合うなかで、撫子とアマナはこの異形の地に巣食う因縁を断ち、脱出できるか。
そして撫子は、忘れてはならなかった約束を思い出せるのかーー。

化物とヒトとのあわいに揺らぐ、うつくしくもおそろしい少女鬼譚、霍乱の第二巻。

引用:小学館

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メモ

百合度 ☆☆ 深度 ☆☆

 神去団地に集う魑魅魍魎の百鬼夜行。けれど、アマナも撫子も本調子ではないようで――。今回は、前作で結びつきを強めたはずなのに、なんだか少し距離があるように思いながら読んでいたのですが、どうやら、ぼっちどうし、お友達ができるのがはじめてだから、どう接したらいいのか戸惑っていたようです。そんなふたりのかわいらしいすれ違いと、血みどろ活劇とのギャップが凄い……。緊迫感のある凄惨な話のなかに、ふたりだけの特別な世界を作っててほっこりしてしまいます。

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