
書誌情報
原題(発表年):THE PSYCHOLOGY OF TIME TRAVEL (2018)
著者:ケイト・マスカレナス (Kate Mascarenhas)
翻訳:茂木健
装画:緒賀岳志
装丁:岩郷重力+W.I
発行日:2020年9月11日
発売日:2020年9月12日
出版社:東京創元社
レーベル:創元SF文庫
ISBN:9784488786014
判型:文庫判
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過度の時間旅行は、あなたの精神を損なうおそれがあります――1967年に開発されたタイムマシンを厳格に管理すべく、国家から独立した巨大組織〈コンクレーヴ〉が誕生。時間旅行を独占するのはもちろん、タイムトラベラーが起こした時間犯罪もこの組織が対処する。だが、タイムトラベルには人格に及ぼす深刻な副作用があり、ある殺人事件を巡ってその恐るべき事実が明るみに……異色の時間SF!
引用:東京創元社
メモ
もし頻繁にタイムトラベルを行う者がいたとしたら、それが人々の心理にどのような影響を及ぼすか――本作は、そんな問いを軸にした時間旅行者たちの生態観察記録ともいえる異色の時間SFです。
さまざまな時間旅行者のエピソードが描かれる一方で、身元不明の被害者が発見された不可解な殺人事件を追うふたりの人物の視点が物語を並行して進めていきます。
タイムマシンの開発に貢献しながら、リーダーの不興を買って組織を離れたバーバラ。その孫で心理学者のルビーは、バーバラのもとにかつての開発仲間から届けられた、半年後に80代の女性の変死体が発見されることを伝えるメッセージを目にし、祖母の身を案じて行動を起こします。一方、勤務先でその遺体の第一発見者となったオデットは、謎の多い事件を自ら探ろうと決意します。ふたりの追う筋はやがて交錯し事件の謎が解き明かされていきます。
また、レズビアンであるルビーのロマンスも物語の重要な要素として描かれます。家庭を持つ医師との人目を忍ぶ恋に揺れるルビーは、時間旅行者のひとりと出会い、新たな関係を深めていきます。

