文身抄

書誌情報

著者:伊西殻
装画:皐月 恵
デザイン:横山券露央(ビーワークス)
発行日:2026年9月2日
発売日:2026年9月2日
出版社:KADOKAWA
ISBN:9784045001444
判型:四六判並製

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一般文芸連作短編集シスターフッド殺伐歴史・時代ホラー幻想セックスワーカーミュージシャン共依存嫉妬憎悪シリアスダーク

文身は、肌に刺すんじゃねぇんだよ あんたのな、骨の髄から咲くんだよ

女郎の身体に花が咲いたら、そらぁ綺麗でおますやろ。
白磁のような肌とはよう言いよりますけどな、血の通った柔肌言うんは、どないに薄う漉いた紙すら及びもつかんほど、透き通っとるもんです。そこに彫りもん入れたら、黒い墨で青い花が咲いて、朱い墨で赤い花が咲いて、そんな身体が艶めかしく床で悶えよるんですから、喜ぶ旦はんもそら多い言うもんですわ。
けどなぁ、もしもその柔肌から……ほんまもんの花が咲いたらどう思わはらます。
そういう彫りもんを彫る彫り師がおったんです。人の本性、ぜぇんぶ暴いてしまいよる彫り師。えろう見目のええ女やったぁ言う話ですけど……。

引用:KADOKAWA

メモ

  百合度 ☆  深度 ☆☆

 全身黒づくめの女性彫り師・徒花とその傍らで徒花の仕事を手伝う真っ白な童女・白椿。徒花の彫る刺青は、ふたりの元を訪れる客の背負った業を暴いていく。
 地獄に咲くシスターフッド、敵わぬ相手への妄執、悲しき献身――女性同士の関係も描かれた連作ホラー。

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