帝国の女

書誌情報

著者:宮木あや子
写真:Mitsushi Okada
ブックデザイン:アルビレオ
発行日:2015年7月20日
発売日:2015年7月16日
出版社:光文社
ISBN:9784334910372
判型:四六判並製

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帝国の女(光文社文庫)

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一般文芸シスターフッドGL連作短編集日常レズビアン養子縁組仲直り社会人俳優マネージャー年の差恩人共依存すれ違い拒絶アンビバレンスコメディシリアスユーモアせつないしんどいダークお仕事児童虐待性暴力女性蔑視

大手テレビ局「帝国テレビジョン」での仕事に昼夜、オンオフの区別はない。
恋も夢も曖昧なまま、それぞれの“戦場”に向かう日々――
憧れと現実のあいだで揺れる5人の女性の切実な生き様がここにある。

「仕事が好きで、ずっとやりたかったドラマを作れそうなときに、仕事を頑張ってたらいけないのかな」
「やめたい」と思いながらも、倒れるまで奮闘するテレビ局宣伝・松国貞江(30)
仕事以外はとにかく不器用な敏腕美人プロデューサー・脇坂麻耶(34)
見慣れた日常に倦み飽きたベテラン女流脚本家・大島多恵子(44)
背中に刺青の入ったワケありのマネージャー・片倉一葉(27)
憧れの人に出会うため、日夜仕事に追われるテレビ誌記者・山浦清美(28)

仕事、恋愛、夢、希望、葛藤……。
等身大の思いが胸に響く、すべての戦う女性たちに捧げる物語。
書下ろしエピソードを加えて刊行!

引用:光文社

メモ

百合度 ☆ 深度 ☆☆☆

 放送局「帝国テレビジョン」の社員をはじめ、雑誌記者、脚本家、マネージャーTV業界で働く女性たちにスポットライトを当てた連作短編集。マネージャーに焦点を当てた一編では、同性愛者の俳優との共依存的な関係が描かれ、単行本に書き下ろされた最終話でひとつの決着がつきます。
 耽美的な作風からはっちゃけたコメディまで自在に使い分ける著者にしては、全体としてはコメディ寄りの軽やかな作品集です。しかし、マネージャーの女性が抱える凄惨な生い立ちや、俳優が相手を思うがゆえに距離を置こうとする展開には、著者の耽美的なガールズラブ作品に通じる儚い恋の気配が漂います。本書では、著者のふたつの作風――息苦しくなるほどのしんどさと軽妙なやりとりの楽しさ――のどちらも味えます。

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