死亡遊戯で飯を喰う。

書誌情報

著者:鵜飼有志 イラスト:ねこめたる
装丁:たにごめかぶと(ムシカゴグラフィクス)
発行日:2022年11月25日
発売日:2022年11月25日
出版社:KADOKAWA
レーベル:MF文庫J
ISBN:9784046819376
版型:文庫版

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ライトノベルアクションコミカライズデスゲームサイコ師弟敵対

目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。
メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。

寝室を出て、廊下を歩いた。
食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。
みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。

〈ゲーム〉の始まりだった。
吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。
館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――

――ただ一人、私だけを除いて。

なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。

プレイヤーネーム、幽鬼《ユウキ》。十七歳。
自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。

どうかしてるとお思いですか?
私もそう思います。
だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。
おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。
油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――
そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。

引用:MF文庫J

メモ

  百合度 ☆ 深度 ☆

 人を食った設定とテンポの速い展開が小気味よい反面、飄々とした主人公の性格もあって、感情の指向性と湿度は低めです。

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