ビブリオフィリアの乙女たち

書誌情報

著者:宮田眞砂まさご
イラストレーション:切符
ブックデザイン:中村晋弥(LUCK’A Inc.)
発行日:2022年10月11日
発売日:2022年10月13日
出版社:星海社
レーベル:星海社FICTIONS
ISBN:9784065297063
版型:B6ソフトカバー

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一般文芸ミステリ学生幼馴染シリアスしんどい性暴力

図書部員の文詠は、本からそれを読んだ誰かの記憶を読み取るサイコメトリーの持ち主。
彼女はいつも本が読めない幼馴染の花奏に物語を朗読し、記憶に秘められた謎を解いてもらっていた。
あの日、図書館で文詠が遭遇したのは、絵本に遺された“黒いコートの男”とそれに“撃ち殺される私”を幻視した不可解な誰かの記憶。
日本童話文学から次々と現れる“黒いコートの男”の正体と、それを幻視した読者は誰なのか?
やがて学園で発生する、“黒いコートの男”による刺傷事件。
森鴎外『舞姫』と宮沢賢治『春と修羅』を繋ぐ罪と罰の解読から、文詠と花奏は悲劇の真相へと迫るーー

読書感応(サイコメトラー)の文学少女×識字障害(ディスレクシア)の探偵少女が本に秘められた謎を追う、学園ビブリオミステリ!

引用:講談社BOOK倶楽部

メモ

 百合度 ☆☆ 深度 ☆☆

 花奏が謎を解くのはあくまで文詠が謎の解明を願うから。探偵役がワトソンのために謎を解くのは、例がないわけではありませんが、百合でそれをやってくれるのは嬉しいですね。百合要素を探偵役と助手役の関係性に落とし込み、百合とミステリを両立させている点が本書の特色としてあげられるでしょう。

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