悪女と聖女が手を組めば

書誌情報

著者:愁堂れな
カバーイラスト:ひだかなみ
カバーデザイン:前川絵莉子(next door design)
発行日:2025年10月22日
発売日:2025年10月18日
出版社:集英社
レーベル:オレンジ文庫
ISBN: 9784086805568
版型:文庫版

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ライト文芸シスターフッドファンタシーヘテロ魔法学校転生者オタク令嬢悪役令嬢×ヒロイン陰キャ×陽キャバディ年の差なかよしコメディ

目が覚めたらそこは――ヴェルサイユ宮殿だった。

バブル世代のアラ還OLが事故に遭い、目を覚ますと乙女ゲームの悪役令嬢に転生していた⁉ 早速婚約破棄されても十代の子供を恋愛対象として見れないのでノーダメージ。それどころかライバル聖女も転生者(オタクJD)と発覚し意気投合! ジェネギャやオタ知識の差を感じつつ、魔王による世界滅亡エンド回避のため、悪女と聖女は全キャラ攻略目指して奮闘する!

引用:集英社オレンジ文庫

メモ

  百合度 ☆ 深度  ☆

 ヒロインであるルミエラが、攻略対象の男性たちを落として、みんなで協力しないと魔王に世界を滅ぼされてしまうのに、前世でオタク大学生だったルミエラが、大好きなキャラの前では委縮してしまって、まったく攻略が進んでないことを知ったエレノアが、ルミエラに協力するうちに無自覚に攻略対象を落としていくという筋書き。
 前半のほうは、わがまま放題だったエレノアが、転生を機に突然、物わかりのいい性格になったことによる周囲の反応を描いたコメディ。ルミエラは、ぜんぜん計画通りにできなかったり、かと思うとよけいな一言をいったり失敗ばかりするのですが、エレノアはそれに対し、うまくできなくても叱ったりせずに年長者の義務としてフォローすることだけを考えているのにほっこりします。前世で過ごしてきた時間は親子ほどにも離れたふたりですが、なんだかおばあちゃんと孫にも近いような距離感を感じます。

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