無敵な聖女騎士の気ままに辺境開拓 １　聖術と錬金術を組み合わせて楽しい開拓ライフ

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ライトノベルファンタシーバトルお風呂聖女戦士師弟ライバル溺愛悔恨コメディ

名誉ある聖女騎士となったものの師匠の無茶ぶりで初任務が辺境開拓となった少女ジナイーダ。魔物討伐から結界の維持、村の発展にと新人には不向きな仕事ばかり。しかしジナイーダは修行で身につけた自分の力や知識をやっと発揮できると大はしゃぎで!? 「私、ジナイーダが、村を復興してみせます！」 どんな魔物が現れても聖術と剣技で、人手が足りず荒れた畑にも錬金術の高度な知識でジナイーダは無双していく！　 常識外れな新米聖女騎士による、笑っちゃうほど爽快な農村復興計画開始！

引用：HJ文庫

メモ

　　百合度　☆　深度　☆☆

　聖女騎士・ジナイーダの農業愛と、魔物に対する無双ぶりを描いた作品ですが、ジナイーダをめぐる女性たちとの関係が描かれる場面も随所に見られます。高位の聖女騎士で、ジナイーダの才能を最初に認め、幾度となく無茶ぶりして鍛えてくれた豪快な師匠のヴィクトリア、ジナイーダを慕い、ジナイーダもまた妹のように可愛がっている村の精霊使い見習いのソラナ。農業愛が暴走しがちなジナイーダを堅実に支えてくれる朗らかな補佐役のアローナといった女性たちが登場します。
　同僚のジェリカとの関係にはライバル百合の面白さも感じられます。ともに聖女騎士見習いだった頃は、能力差に嫉妬してときどき意地悪をしかけてきたジェリカ。何事も成長する糧として捉えるジナイーダは、悪意を気にも留めず、ジェリカの水増しした試練を喜んでこなし、逆にジナイーダのオーバーワークにジェリカは心配する始末。結果、誰よりも距離が近くなり、本来聖女騎士の管轄外である農業に傾倒し、周囲から浮いた存在だったジナイーダにとっては、ジェリカはただひとりの親友といえる存在になっています。そのほか、一瞬ですが、師匠のヴィクトリカと、さらにその師である厳格な最高位の聖女騎士エーファの関係性が垣間見えるシーンが印象的でした。