致死量の友だち

書誌情報

著者:田辺たなべ青蛙せいあ
イラスト:押切蓮介
デザイン:坂野公一(welle design)
発行日:2024年7月20日
発売日:2024年6月21日
出版社:二見書房
レーベル:二見文庫
ISBN:9784576240640
版型:文庫版

Amazon ほかの版を見る 一般文芸

一緒にあいつらに復讐しましょう。彼女は毒を隠し持つ麗しい女王蜂だった。大幅改稿に加え、単行本では語られなかった後日譚まで収録

引用:二見書房

メモ

  百合度 ☆ 深度 ☆☆

 誰からも助けてもらえず、独り苛烈な虐めを耐えるひじりにとって、一緒に毒薬でクラスメイトの根絶を企む夕実との秘密の結びつきだけが心の支えだった。しかし、それが断ち切られたとき、惨劇の幕は上がる。阿鼻叫喚中毒性暗黒百合。
 文庫版には、後日談「あれから」の章が追加されています。単行本での結末も、想像力を掻き立てるラストでよかったと思いますが、これはこれでカタルシスがあり、なおかつやっぱり嫌な後味が残るところは、単行本を楽しめた人の期待に違わない出来だと思います。それと、楽しんでいた時間が終わってしまったようなさみしさもありますね。

タイトルとURLをコピーしました