ふしぎアイテム博物館

書誌情報

著者:星奈さき
イラスト:Lyon
装丁:ムシカゴグラフィクス
発行日:2024年4月10日
発売日:2024年4月10日
出版社:KADOKAWA
レーベル:つばさ文庫
ISBN:9784046323019
版型:新書版

Amazon

児童書/YA連作短編集非百合混在操り対照的コンビ

あれ? キミ、ふしぎアイテム博物館に用があるの?

悩みがある子の前に、博物館につながる扉はあらわれる。
扉の向こうは、心ときめく魅惑の空間!
とっておきのアイテムがたくさん展示されてて、
謎めいた美しい館長・宝野ヤカタと、
元気いっぱいな助手のメイが出迎えてくれる。

どんなに難しい計算でも、答えをすぐ教えてくれる「計算鬼」、
過去をうつす「過去カメラ」、好きな人との縁を繋ぐ「縁ジェルちゃん」――。

どれも、すごく便利そうだけど、使う時には気をつけて。
良いことばかりが起こるとはかぎらないからね――。

引用:角川つばさ文庫

メモ

  百合度 ☆ 深度 ☆

 児童書では定番の不思議なアイテムがもたらす悲喜こもごもを描いた連作集です。百合が観測できるのは全6話中、「罪ほろ星」だけですが、嬉しい反面、いささかテンプレ過ぎて物足りないかもしれません。アイテムに翻弄される子供たちが描かれる合間に、博物館の館長・宝野ヤカタと助手のメイのやりとりが描かれるのですが、美しいけれど何を企んでいるか分からず、出会った子どもたちに一様に恐れられるヤカタと、腹黒いところなど少しもないような助手のメイ、対照的なふたりの姿が印象的でした。ヤカタの弄ぶ韜晦に呆れたような顔をしつつも、純粋に慕うメイ。このふたりのイチャイチャが見てみたいので、続きも読んでみたいです。

タイトルとURLをコピーしました