書誌情報
原題(発表年):YERBA BUENA(2022)
著者:ニナ・ラクール(NINA LACOUR) 訳者:吉田育未
写真:Max Houtzager
フラワーアレンジメント:MY’S 今泉冴也香
デザイン:遠藤幸
発行日:2023年12月27日
発売日:2023年12月20日
出版社:オークラ出版
レーベル:マグノリアブックス
ISBN:9784775530269
版型:文庫版(A6)
一般文芸GL社会人レズビアンバイセクシュアルすれ違いシリアスせつない性暴力
その香りが、その空間が、そのひとときが、わたしを癒してくれる。
傷ついても、過去に囚われても────
サラは衝撃的な別れをきっかけに、16歳で家から逃げ出した。
向かった先はロサンゼルス。懸命に自立を目指し、数年後に人気のバーテンダーとなった。
エミリーは将来のプランが定まらず、自信が持てない大学生。
フラワーアレンジメントの仕事で訪れたレストラン<イエルバブエナ>で、
バーテンダーたちにカクテルの作り方を教えていたサラと出会う。
ふたりは惹かれ合うが、トラウマや家族のしがらみ、喪失の記憶に囚われてしまう。
心の傷と向き合い、前に進むために必要なものは何か。
もがきながら自分の道を見つけるふたりの女性のラブストーリー。
引用:オークラ出版
メモ
サラとエミリー、ふたりの女性のラブストーリーですが、ふたりの過去と、自分たちを縛りつけてきたものと向き合い、克服するまでの過程がじっくり描かれていて、ふたりの物語が始まるのは、後半になってから。出会ってからも、なんどもすれ違いつつ、すこしづつ過去を清算し、ふたりで未来を築いていこうと決意するまでの心情が繊細に描かれています。