帝国の女

書誌情報

著者:宮木あや子
装画:魚喃キリコ
カバーデザイン:岡本歌織(next door design)
発行日:2018年6月20日
発売日:2018年6月12日
出版社:光文社
レーベル:光文社文庫
ISBN:9784334776633
判型:文庫判

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一般文芸シスターフッドGL連作短編集日常レズビアン養子縁組仲直り社会人俳優マネージャー年の差恩人共依存すれ違い拒絶アンビバレンスコメディシリアスユーモアせつないしんどいダークお仕事児童虐待性暴力女性蔑視

「帝国テレビジョン」で働く女たちの日々は、世間の認識とは裏腹に、華やかさか ら程遠い。倒れるまで奮闘する宣伝部・松国、仕事以外はまるでダメなプロデューサー・脇坂、倦怠に沈む脚本家・大島、刺青持ちのマネージャー・片倉、憧れの人と出会う日を夢見る テレビ誌記者・山浦。ままならないことばかり。それでも私たちはこの仕事が好きだ。五人の切実さが胸に迫る連作短編集。

引用:光文社

メモ

百合度 ☆ 深度 ☆☆☆

 放送局「帝国テレビジョン」の社員をはじめ、雑誌記者、脚本家、マネージャーTV業界で働く女性たちにスポットライトを当てた連作短編集。マネージャーに焦点を当てた一編では、同性愛者の俳優との共依存的な関係が描かれ、単行本に書き下ろされた最終話でひとつの決着がつきます。
 耽美的な作風からはっちゃけたコメディまで自在に使い分ける著者にしては、全体としてはコメディ寄りの軽やかな作品集です。しかし、マネージャーの女性が抱える凄惨な生い立ちや、俳優が相手を思うがゆえに距離を置こうとする展開には、著者の耽美的なガールズラブ作品に通じる儚い恋の気配が漂います。本書では、著者のふたつの作風――息苦しくなるほどのしんどさと軽妙なやりとりの楽しさ――のどちらも味えます。

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