発売予定表を更新しました(4/14)


カップケーキと恋の怪物』(雨坂羊/講談社ラノベ文庫)は、嘘の告白からはじまるガールズラブのようです。公式サイトでもガールズラブと明記される講談社ラノベ文庫はおそらく初めて。GirlsLineを擁する富士見ファンタジア文庫や、スニーカー文庫などKADOKAWA系列のライトノベルレーベルを中心に、このところ急増している百合ラノベの勢いが波及しているようで喜ばしいことです。
 前述のGirls Lineからは『どタイプお姉さんの誘惑が止まらないっ! ちっちゃい頃から私のことがだいすきな年下従妹のお嫁さんになっちゃいました!?』(御園海音/富士見ファンタジア文庫)が刊行予定。
 『イヴたちの楽園 復活祭の卵』(嗣人/PHP文芸文庫)は、女子校の「魔女」と「王子」が怪異と対峙する作品のようですが、そのふたりがどの程度の関係なのかは不明ですが、著者によればバディものということなので注視したいと思います。
 『女帝からは逃げないと。』(霧江牡丹/一迅社ノベルス)は、WEB小説の単行本化のようで、連載している小説投稿サイト『ハーメルン』の方では、ガールズラブのタグがあるので期待できそうです。
 『だれがわたしの百合なのか!?』(悠木りん/ガガガ文庫)は、『こんな小説、書かなければよかった』以来、著者のひさしぶりの百合作品。自分宛てのラブレターを書いた人物を探すコメディのようですので、友情とも恋愛ともつかない巨大感情を描いた前2作品とは、また違ったガールズラブ展開が期待できそうです。
 続刊作品では『『人斬り少女』、公爵令嬢の護衛になる (3)』(笹塔五郎/GCN文庫)が一年ぶりの登場です。前巻はいささかショッキングな結末を迎えたので、新展開に期待です。明確に恋愛小説としての側面も打ち出したファンタシー『勇者の旅の裏側で (2)』(八月森/DREノベルス)の続刊も嬉しい限り。
 『みにくいふたり』(芦花公園/実業之日本社)は、Webサイト「J-Novel」で公開されていた作品の単行本化。実業之日本社では『彼女。』『貴女。』と百合小説アンソロジーを刊行してきましたが、長編でも百合を標榜する作品を出してくれるのはありがたいです。(4/15日追記:上記の作品ですが、不快な性暴力シーンが含まれているということなので、いったんからカレンダーからは削除することにしました。今後の対応については筆者はWEB版を読んでいないため、単行本を読んでから決めます。)
 それと、『彼女とカノジョの秘密の関係』(Akeo/電撃文庫)『志乃と恋Future』(日日綴郎/富士見ファンタジア文庫)の続刊が決まったようです。後者は一回限りのスピンオフかと思っていたので嬉しい誤算でしたが、前者は続きが気になるところで終わったので続刊が楽しみです。
 

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※現時点(4/14)で得た情報を基にしておりますので、作品情報の変更、新たな作品情報などがありましたら、随時、反映していきます。

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