今週発売された百合文芸(3/25~3/29)

3月25日発売 橋爪駿輝『食虫植物 【わたしのすべてがあの子ならいいのに】』(一迅社) 
 同題の楽曲を元に紡がれた6人の女性たちの物語。6篇中、「わたしのすべてがあの子ならいいのに」「ふつーのおんなのこ」では、女性間の一方通行の重い感情が描かれています。

3月27日発売 坂崎かおる『嘘つき姫』(河出書房新社)
 百合文芸小説コンテスト受賞作、百合専門誌に掲載された作品などを含む第一短編集。女性たちの不可思議な関係が描かれた「ニューヨークの魔女」「あーちゃんはかあいそうでかあいい」「電信柱より」表題作、書下ろしの「日出子の爪」。ARの赤ん坊の存在が、同性カップルの関係に暗い影を落としていく、同性婚や出産の問題にも触れた書下ろし「私のつまと、私のはは」を収録。

3月28日発売 嵯峨景子+日本SF作家クラブ編『少女小説とSF』(星海社FICTIONS) 少女小説のレジェンドたちによる書下ろしSFアンソロジー。

3月29日発売 犬甘あんず『性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話 2』(スニーカー文庫) 今度は、夏休みの一週間を差し出すことになったわかば。理想とは程遠いデートを重ねながら、嫌いだけれど憎めない小牧の心に秘める本当の感情を知りたい気持ちが募っていく。

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